科学的に優れた論文でもリジェクトされることがあります
その様な時は、リジェクトされてしまった論文のICU、当社の論文レスキューをお勧めします。
論文レスキューは、厳しいコメントを受けて何度もリジェクトされた論文をアクセプトに導く、強力な執筆・編集サポートサービスです。
優れた研究の論文はレスキューが可能です。
論文をレスキューするための3つのステップ
アイデアを絞り込む
「論点が定まらず、伝えたいことがうまく表現できなかった…査読者にも伝わらなかった。」
ストーリーを練りなおす
「研究の背景や成果などを明確に説明しなかったため、査読者に研究の重要性を評価されなかった。」
論文を書き直す
「他社のネイティブチェックを受けたのに査読者から英語の不備を指摘されてしまった。」
アイデアの絞り込み
テーマ
研究のコアメッセージを明確にします。主要なアイデアを強調し、それ以外のアイデアは控えめな記述に、または削除します。最後にアイデアを適切な段落構成に配置します。
コアメッセージの明確化
研究のコアメッセージとなる、最も伝えたいアイデアを特定します。次に、二次的なアイデアとの関係性を再考します。重要性の低いアイデアについては、縮小、削除の可能性を検討します。
アイデアの最適な記述
Introduction, Material and Methods, Result, Discussionの各セクションで、アイデアが適切に記載される様にします。核となるアイデアを優先させ、重要性の低いアイデアは控えめに記載し、核となるアイデアから外れたものや厳密に関係のないものは削除します。
トピックの整理
各セクションを論理的な段落構造にします。それぞれの段落では、一つのトピックに基づいた関連性のあるアイデアを論理的に記載しなければなりません。関連性のないアイデアは、別の段落に移動させます。(または削除します。)
Key sentence 1: "Here, to clarify X, we investigated Y using Z."
段落のヒエラルキー
各セクション内の段落には、従うべき標準的なヒエラルキーがあります。
- Introduction:これまで知られていなかったこと、間違っていたこと、そして研究が取り組んだ問題は何か。
- Materials:時系列に基づく記述:はじめに…、次に…、最後に…。
- Results:Materialsの構造を反映させる。
- Discussion:主な研究結果とその意義 → 副次的な研究結果 → 過去の研究結果との比較 → 強みと制限事項 → 結論。
ストーリーを練り直す
Introduction
すべての文章や段落は、研究をサポートする為のものでなければなりません。なぜその研究が重要なのか、どのように行われたのか、そしてそれが何を意味するのか。グローバルスタンダードに沿った構造で、論文内の最適な場所に適切に情報を配置する必要があります。
科学的な問題の提示
Introductionの第一段落では、まず該当する研究分野の現状を述べます。次に自身の研究で調査した、現在欠如している、もしくは誤りのある知見について詳述します。また、その結果どのような利益がもたらされるかを説明します。
Key sentence 1: "A better understanding of this question would allow X and facilitate Y."
Key sentence 2: "To our knowledge, however, no study has yet investigated this question"
知的なパズルを組み立てる
Introductionの第二段落では、第一段落で特定した問題に対して研究で具体的に取り組む点を明らかにします。どのような知識が不足しているのか、あるいは間違っているのかを再度強調し、それらを認識した際にどのような利益があるのかを説明します。主要な論点が複数ある場合は、第三段落と第四段落で同じプロセスを繰り返します。
目的:第一段落と第二段落で、読者を知的クライマックスに導くこと。第二段落の終わりで、読者は「そうだ、これは大きな問題だ。どうすれば解決策を見つけられるだろうか。」と考えているはずである。その解決策を「ヒーローセンテンス」で提示。
「ヒーローセンテンス」の発表
第三段落は、第一段落と第二段落で組み立てたパズルの最後の解を説明する「ヒーロー」センテンスで始めます。ヒーローセンテンスの最初の単語は、'Here' で始まり、スーパーヒーローのように読者をパズルの謎から華麗に救い出します。
Key sentence 1: "Here, to clarify X, we investigated Y using Z."
Discussion
Discussionでは、主な研究結果ならびに副次的な研究結果の重要性、そして現在の認識の中でそれらが何を示しているか、を重点的に述べます。
主な研究結果の再掲
Discussionの最初の段落では、主な研究結果、副次的な研究結果、そして主な研究結果の意義や意味の要約を記載します。最初の段落は3〜5つ程度の文章で構成するのが良いでしょう。
Key sentence 1: "In this study, we found P... We also found Q and R."
Key sentence 2: "These findings indicate..."
トピックごとに段落を追加
Discussionの第二段落では、第一段落の内容をさらに詳しく説明し、主な結果に関する情報を展開します。続く段落では、他の結果を含めて記述をします。各段落には、他の論文から得られた研究結果や、新たに得られた結果の影響について議論が組み込まれなければなりません。各段落は、テーマを端的に示すトピックセンテンスで始まり、整合性のとれた決まった文章構成である必要があります。また、各段落は、'Furthermore', 'However', 'In addition' 等の適切な接続語を用いてつなぎます。
目的1:新しい個々の研究結果が、現状の知識とどのように関連しているかを読者に明確に理解させる。
目的2:その研究の仮説、方法、結果によって、その分野の知識が進んだと読者に感じさせる。
制限事項の記載
通常の論文には研究の制限/限界を記載する段落が必要です。典型的な記述パターンとして、'Several limitations of the study warrant mention. First, X. Second, Y. Finally, Z.' などがあります。。
"それぞれの制限事項は、適切に記載しなければなりません。 例えば、ゆるやかな制限の場合は 、'Although Z was a limitation, it was not so important because of P and Q.' 制限が限定的な場合は、 'Although Z was a limitation, the recent availability of new technology should provide a more conclusive answer.'"
一般的に、制限事項についてはオープンにする必要があります。査読者は、オープンにされた制限事項は許容し、逆に隠そうとした制限事項を見つけた場合には厳しい対応をする傾向があります。
通常、制限事項は一つの段落で記載されますが、場合によっては制限事項の完全な記述、説明をするため、七段落以上を必要とすることもあります。
目的1:完璧な研究は存在しません。自分の研究の限界、制限事項を率直かつ全て記述することで、研究者としてのお客様、並びにお客様の論文への信頼を読者から勝ち取りましょう。
Conclusionのインパクトの確保
主な研究結果を原点に立ち返って繰り返し述べます。研究結果の意義を強調する為、言い換えて繰り返します。推測を含めることもあるでしょう。そして次のステップと今後の研究を示唆します。
Key sentence 1: "This study shows..."
Key sentence 2: "These findings indicate X, and may suggest Y"
原稿のリライト
良い文章に必要なもの
良い文章を書くためには3つの重要なポイント(一つの定義と二つの条件)があります。詳しくは、当社の「The Dmed Guide to Getting Published: The 123 of Beautiful Text」をご覧ください。
文は考えを表す単位
メートルが距離の主な単位であるように*、文は考えを表す主な単位です。従って、一つの文には一つの独立したアイデアが含まれていなければなりません。また、読者が一文を読み終わるごとにそのアイディアを理解し、次の文のアイデアに備えることができる様な文章にしなければなりません。
このような一貫性を持たせることが出来れば、スムーズに理解が出来、なおかつ知的好奇心をくすぐる文章になります。
*キロメートル、センチメートルなどは二次的な単位です。
目的:関係のないアイデアを組み合わせない。適切なボリュームにする。
価値観のヒエラルキー
文章の構造は、表現するアイデアの相対的な重要性に沿ったものでなければなりません。重要なアイデアは、文章の構造的にも重要な部分に置かなければなりません。逆もまたしかりです。
目的:文法的同一性と論理的同一性を合致させる
経済的な表現
読者が最小限の労力で理解できるような表現にします。
目的:読者が最小限の労力で理解できるようにする。
読みやすさ
ネイティブレベルの人間が読みやすい英語は、時にネイティブ以外にとっては難しい英語に感じられるかもしれません。しかし、たった三つのシンプルなルールを守るだけで、読みやすい英語にすることができます。
最後の重要なポイント
読者は、文章の要点は、文末:ピリオドの直前にあると予想します。ゆえに、ピリオドの直前に要点を置くことで、「これがこの文章の要点であり、注目して欲しい点だ」という強いシグナルを送ることができます。これは、読みやすさにおける最も重要なルールです。
既に知られた情報は先に
新しい情報の前に、読者が既に知っている情報を置く。そうすることで、読者は新しい情報を文脈に沿って理解することができます。
間違った表現: 'A causes B. C results from B'
正しい表現: 'A causes B. B produces C.'
関連した項目はまとめる
関連するアイデアをまとめることで、読者はより効果的に各アイデアのつながりを理解し、情報を処理することができます。そうでなければ、読者は項目間のつながりを理解するのに苦労することになります。
間違った表現: 'We investigated A, B and X. We also investigated C and Y.'
正しい表現: 'We investigated A, B and C. We also investigated X and Y.'
段落
各段落は、論理的に統合/関連した一連の考えを表現していなければなりません。知的好奇心をくすぐる様な形で始まり、始まりから終わりまで各段落自体が一つの短い物語のようになるのが理想です。
統一性
段落の中で、メインとなるアイデアとそれを補完する部分の関連性について、明確に示す必要があります。冒頭は、段落の主題と主要なアイデアを含むトピックセンテンスから始めます。続いて、トピックセンテンスを補完する論理的な一連の文章で、詳述すると同時に話を発展させます。必要に応じて適切な要約または結論で締めくくります。
トピックセンテンスには、二つの目的があります。
‐ 次に続く情報の文脈の基礎となる。 ‐ 比較対照、原因と結果など、その段落の基礎を知ることができる。
組織
段落は、論理的にパターン化される必要があります。関連した項目のリストを記述する段落の場合、明確なリスト形式での表現が必要です。文法的に類似した表現を用いると共に 'First,... Second,... Finally,....' と言った接続詞を使用します。
基本的なパターンは次の通りです。
‐ 比較と対照 ‐ 原因と結果 ‐ 時系列 ‐ リスト
首尾一貫性
適切な接続詞を使うことで、アイデアのつながりや関係性がわかりやすくなり、読者はスムーズに文章を読むことが出来ます。
代表的な接続詞は以下の通りです。 Furthermore, however, in contrast, for example, nevertheless, additionally, importantly, notably
フォーマット
有名なラテン語 'Mens sana in corpore sano' は、「健康な心は健康な体に」と言う意味です。 論文で言うなら「優れた研究は優れた論文に」と言い換える事が出来ます。プロフェッショナルな論文フォーマットは、プロフェッショナルな能力の現れです。形式に一貫性があること、些細な言語の誤りすらないこと、明確で理解しやすい図表、これらのすべてが、あなたの能力と研究者としての信頼性を示す証になるのです。
全体のデザインとレイアウト
魅力的でプロフェッショナルなレイアウトは、論理的、組織的で一貫性のある、ロジカルな論文の大事な要素です。
スペル
文書作成アプリケーション/ソフトウェアのスペルチェック機能を常に使用してください。
表と図
読者や査読者は、原稿を読む前に図や表に注目することがよくあります。そのため、すべての図表は、わかりやすく、知的センスに満ちたものでなければなりません。適切かつ論理的なタイトルと、科学的に正確なラベルを付ける必要があります。
目的:図表の主旨が読者にすぐにわかるようにする。何を表しているのかわからない様な図表ではいけない。
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